私にとって帰りたい場所とは、何があっても最後に居られる場所です。夏の暑い日にも、冬の寒い日にも、春や秋の強風に晒されても。
日本の四季は美しい。しかし、それは帰る場所があるからではないでしょうか。夏の暑い日を楽しめるのも、春や秋の情景を慈しめるのも。
現代社会では特に、ポジティブ思考が望まれます。どのようにすれば、いかにしてポジティブにいられるのか。その一方で、そもそもポジティブでいられるのはなぜか、を問われることは少ないように思います。
帰りたい場所がある、だからこそ、人はポジティブでいられるのではないでしょうか。ポジティブ思考は昨今、社会のあらゆる場面で求められています。その背景には個々人にとっての帰りたい場所が失われているということはないでしょうか。何があっても最後に居られる場所。日本の四季の美しさを感じられるのも、そのような場所があるからだと思うのです。

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