世界は動的な存在として成立する。その動性は生成と消滅の繰り返しであり、存在を駆動する。生成と消滅によって相対的位置関係は変化し続け、同じ配置は二度と訪れない。この非再現性が時間を成立させる。意味とは、この非再現性に抗して再現可能性を仮構するときに生じる。
存在は二重の力である。外向きには生成と消滅を駆動し、内向きには自己を保持する。この二つの力が拮抗すると差異が生まれ、世界は均質化せずに開かれ続ける。拮抗が失われれば、存在は自己破壊に向かう。
生成とは、無いものが生じること。消滅とは、あるものがなくなること。したがって、存在の動性とは絶対無の否定である。絶対無が否定されないとき、生成と消滅は駆動せず、存在は静止する。静止において相対的位置関係は固定され、この固定が空間を成立させる。
時間は相対的位置関係の非再現性として、空間は相対的位置関係の固定として成立する。両者は、存在の動性と静止の二様態として、世界を規定する。

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