一人で進行する出来事の指向性は一方向であり、それは閉じた出来事だ。閉じた出来事の指向は推進力を失いやすく、継続が難しい。この推進力維持には二種類の方法が考えられる。一つは一方向的指向性を複数に拡張することだ。双方向か多方向か。前者の方が制御可能性が高く、望ましい。
前述のことは例えば、独習よりグループで学習する時や、古典的テレビやラジオ配信よりネット配信を想起すれば分かり易い。二つ目は出来事の開放が難しい場合の手段だ。継続的独習の必要や一方向的発信が避けられない場合だ。その手段とは、指向の向きを変えないまま、複層で動かすことである。
指向の向きを変えれば、それは開いた出来事だ。閉じた出来事において指向の向きは変わらない。その上で、先述の複層で動かすとは例えば、時差や時間の区切りを操作することで、指向の推進力を再起させることだ。日記を付けて後で読み返すことや、学習記録をつけること等が挙げられる。
配信においては、何らかのツールを用いることが考えられる。進行表などの使用や、出来事に区切りを付けることで推進力を再起させること等。古典的テレビやラジオでよく用いられる。出来事の継続が難しい時、それは開いてるか、閉じているか。出来事の望ましい形を考える上で、一つの指標だ。
もっとも、この指向をそもそもどこに、どのように置くべきか、という悩みがあるとき、それは出来事の開閉以前の問題だ。個人的にはこちらの悩みが大きいのだが、それはそれとして。
