僕は理系選択だし、学生の頃は文系を軽視していたが、文系は大事だと今では思う。ビジネスや就労では数字や専門性が重用される傾向にあるが、文系の強みとは「活字に強くなること」にある気がする。理系が活字を軽視するわけではないが、文系ではより多層的な文脈読解や表現力が重要ではないだろうか。
理系と文系の違いとは視点の力点にあるのではないか。理系的視点では客(現象)をどのように観察・操作するかという第三者的視点を重視し、文系的視点ではその客を観察した上で、それをいかに引き受け、関わるのかという第二者的視点を重視すると言えるのではないだろうか。
このように考えると、理系の重用のみでは、複雑な文脈が絡む社会において視点の比重に偏りがあるのではないか。一部の専門性の必要はある一方で、実際に社会を動かすのは、人間関係や利害関係、また歴史や法などの多層的な文脈が絡む人であり、組織だからだ。
これは理系と文系で求められる視点の比重の違いの話であって、理系では求められることが文系では求められないという話では全くない。求められる訓練における視点の比重が異なるという話であって、どちらの視点も欠けてはいけないだろうということだ。
