戦争と経済について

社会・政治・経済構造

アメリカのテロ対策の責任者が辞任した。イランにおける戦争への抗議としてだ。彼は今回の戦争の背景として、イスラエルのロビー活動の影響が大きいとみている。実際に、たぶんそうだろう。だが、これは単なる歴史認識やイデオロギーの話ではない気がする。

問題は、現代の経済構造が通貨を発行する上で債権が同時に発生することと、安全保障の根幹にある軍需企業の資本が同一関係上にあることにある。通貨発行にはその価値を担保するための債権が発生する。この債権が様々な形を変えて膨れ上がりすぎている。また、これだけでは価値を担保できない。

発行主体に権力が必要であり、その権力を担保するものの一部が武力だ。そして軍需産業の資本が、この債権を持つ企業と密接に関連している構造に問題がある。戦争がなければ、軍需産業は儲からない。儲からなければ、この債権を回収することが構造的に不可能になっている。

この債権を回収できなければ、貨幣の価値を担保できず、世界経済の大半が崩壊するのではないか。理論上は軍需産業に頼らずとも、回収可能性はある。だが、実際には戦争以上の回収効果がほぼないのが現状であり、それが一番の問題だ。