倫理と一貫性について

政治

あくまでも運用以前の理念や思想として、欧米圏の価値観、つまり資本主義や民主主義と比較すると、中国の共産主義の方が一貫性があり、矛盾が少ない。だが倫理を重視すれば二重基準は避けられず、一貫性の欠如や矛盾が出るのは必然だ。

倫理とは美的感覚を要するものであり、人間による行為の美しさと汚さを計るものだ。法とは、その美的意識を共有可能な形に留めたものだろう。一方で美しいだけでなく、汚い部分を併せ持つのが人間だ。倫理を扱えば、二重基準は必然なのだ。

欧米圏の思想の欠点は二重基準が生じることではなく、その必然性を無視してまで、倫理を扱おうとしていることだ。つまり、ここで必要なものは、本当に内的な一貫性なのだろうか、ということだ。